外出先で音楽作成


いつもでかいハード音源をつかって作曲しているので電源も必要だし、衝撃を与えてもいけないし・・・ということで自宅でしか作曲していなかったのですが、先日面白いものを見つけました。









1.
TiMidity++ windows synthesizer(TWSYNTH)


TiMidity++ windows synthesizer(TWSYNTH)は外部音源がなくてもMIDI音楽を楽しむためのソフトです。もともとはMIDIからWAVファイルを作るのが目的だったようですが現在ではシンセサイザーソフトもついて本格的になっているようです。



まず、sourceforgeのページからTiMidity-CVS060714_setup_jp.exe(20060825現在)をダウンロードします。

EXEファイルをダブルクリック、手順にしたがってインストールします。途中午後のこーだをダウンロードするか聞かれるので持っていない場合はYesにします。以前午後のこーだを使ったことがあってgogo.dllを手元に持っている場合は、他のソフトでも使えるようにWindows2000の場合はWinNTフォルダに入れておきます。timw32gというアイコンがスタート→プログラム→timidityの中にできているのでクリックして起動。そこへ適当なMIDIファイルをドラッグ&ドロップするとMadiaPlayerよりちょっといい感じの音で再生されます。

次に、MidiループバックデバイスであるMidi Yokeをインストールします。
WindowsXP,2000系と98系でファイルが違うようですので間違えないようにダウンロードします。





インストール方法は

Windows98


Windows2000


WindowsXP


をそれぞれ参照してください。
もしXP,2000系のMSIファイルでうまくインストールできなかった場合はマニュアルインストールのEXEファイルでインストールします。
Windows2000の場合では適当なフォルダーでEXEファイルを解凍し、コントロールパネルのハードウエアの追加と削除でデバイスのトラブルシューティング→新しいデバイスの追加→いいえ、一覧からハードウェアを選択します→サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー→ディスク使用→参照で先ほど解凍したフォルダを選択してインストール、再起動。

次にスタート→プログラム→Timidityのtwsyngを起動するとタスクトレイにアイコンがでるのでクリック。設定のシンセサイザータブにポート情報でMIDI YokeがでていればOK。


これで他のソフトから外部音源の代わりにTWSYNTHを指定することができるようになりました。


次に、デフォルトで入っている音源もなかなかいいのですが、フリーの音源がたくさんインターネット上にアップされています。

まず最初にGUSパッチ(音源ファイル)である出雲氏作成の33MPatchをダウンロードします。Backup


指示に従ってインストールしてください。

次に好きなサウンドフォントというファイルを探しに行きます。

HammerSound(リンク切れ多し)


SF2MIDI.com(簡単な会員登録が必要)



お勧めのサウンドフォントは


・8MBGM E-Mu APS(軽くて音もなかなか。SF2MIDI.comから)Backup

・Fluid R3(やさしい音。ここから入手) Backup(1),(2)
Backupは1と2を両方同じ場所にダウンロードして
1のEXEファイルをダブルクリックして分割されたファイルを復元してください。


・atomic(軽快な音)Backup

・SGM-180 v1.50(無難な音。ここから入手) Backup(1),(2)
Backupは1と2を両方同じ場所にダウンロードして
1のEXEファイルをダブルクリックして分割されたファイルを復元してください。



・Titanic 200 GMGS v1.2 (深みのある音。本家(リンク切れ?)ここから入手)Backup(1),(2),(3)
Backupは1と2と3を両方同じ場所にダウンロードして
1のEXEファイルをダブルクリックして分割されたファイルを復元してください。




・club(ドラムパートのみ。なかなかいい。HammerSoundより入手)Backup


・dance(ドラムパートのみ。なかなかいい。HammerSoundより入手)Backup


・TR-909(ドラムパートのみ。なかなかいい。HammerSoundより入手)Backup


・HOUSE2(ドラムパートのみ。なかなかいい。HammerSoundより入手)Backup






特殊な圧縮方式で圧縮されている場合が多いので専用の解凍ソフトが必要な場合があります。


sfArk これをダウンロードしてインストール

sfpack これをダウンロードして解凍

RAR Vectorから+Lhacaをダウンロードしてインストール、その後unrar32010.exeをダウンロードしてSystem32フォルダーにインストール

拡張子が.sf2か.sbkというファイルがでてくればOKです。

それを適当なフォルダを作って入れ、そのサウンドフォントを使用するための設定ファイルをメモ帳で作成します。

                                                                                                                                • -

dir "C:\timidity\soundfont"

#soundfont "EmuAPS_8MB.sf2"
#soundfont "SGM-180 v1.5.sf2"
#soundfont "038.1mg The Atomic Soundfont V1.0 Bank.SF2"
soundfont "Titanic_200_GMGS_1.2.sf2"

#soundfont "FluidR3 GM.SF2"
#soundfont "FluidR3 GS.SF2"


#soundfont "TR-909 Drums.SF2"
soundfont "HOUSE2.sf2"
#soundfont "Club.SF2"
#soundfont "dance.SF2"





#soundfont "guitars.sbk"
#soundfont "Drty_MajPwr_chords.sf2"
#soundfont "GuitarSetPasisHeavyAndClean.sf2"

#soundfont "HonkyPno.SF2"

                                                                                                                              • -



最初のdirでそのフォルダがある場所を指定します。

『#』はコメントアウトです。これの右側に書いてある文字は読み込まれません。

一行ずつ改行します。

サウンドフォントは後から書いてあるほうが有効になるので、今回のばあい、まず出雲氏作成の33MPatchが読み込まれ、Titanic_200_GMGS_1.2.sf2がその上から上書き、ドラムパートだけHOUSE2.sf2の音が鳴る・・・という具合になっています。
書き終わったら、適当なファイル名で保存します。今回は仮にsoundfont.cfgという名前で保存します。保存するときはShift-JISで保存します。

次に、timw32gを立ち上げます。そして設定、詳細設定のプレイヤータブの設定ファイル欄にそのファイルの場所を指定します。そして、下のOKボタンを押したのち、いったんtimw32gを終了します。そのほうが確実です。かなり不安定なので強制適用をすると固まって動かなくなることがあります。もう一度再起動して、新たにMIDIファイルをドラッグ&ドロップすると、すばらしい音が聞こえてきます。ちょっと感動ものです。

出力でWindows audio driverからMP3などに変更してからPlayボタンを押すと指定したファイル形式で音楽を吐き出します。雑音が紛れ込む余地がなく、きれいな音で出来上がります。




MIDIファイルの作成には、以前紹介したCY10 MIDI MUSIC SEQUENCER のほかに最近ではCherry 1.4.3 release や ミノ式MIDIシーケンサ 4.00 が人気があるようです。(Vector MIDI 人気順より)

また、WAVファイルをキーに割り当てられるという特徴を生かしてMIDIで歌ってしまおうというソフトもあります。



歌うTiMidity


ここのソースを確認するとどういう風に音を鳴らせているかわかります。

サウンドフォントはWAVファイルをパッケージしてあるファイルなので、デコンパイルすると元のWAVファイルが出てきます。また、自分で録音したWAVファイルをコンパイルして独自のサウンドフォントを作るということもやりたいです。そのソフトが


SF2Comp v1.0

です。


コマンドプロンプトで動きます。軽いです。Backup


これだけで伴奏を作る準備が整いました。












2.
Audacity

http://audacity.sourceforge.net/(日本語)


フリーで、クロスプラットフォームのサウンドエディタです。オーディオトラックを複数重ねることができます。


まず、Sourceforge.netのサイトからaudacity-win-1.2.4b.exe (20060825現在)をダウンロード、インストールします。


また、VSTプラグインを読み込むdllをaudacityteam.orgのサイトからダウンロードします。そして、dllをaudacityをインストールしたフォルダーのなかのPlug-Insフォルダーの中に入れます。ほかの波形編集用などのVSTプラグインもこのフォルダーに入れるようです。(VSTはまだ使っていないのでよくわかりませんごめんなさい)VSTインスツルメンツ(VSTi)は使えないそうです。

次にLAME (Lame Aint an MP3 Encoder) http://sourceforge.net/projects/lame/のバイナリーをヨーク大学のミラーからダウンロードします。そして、中のlame_enc.dllをWindows2000の場合はWINNTに入れます。

そして、Audacityを起動し、編集→設定→ファイル形式タブのMP3書き出しセットアップ項目でlame_enc.dllの場所を指定します。




これで伴奏にボーカル、その他を重ねて録音する準備ができました。


外出先でも、ちょっとした空き時間があれば1曲ぐらい作れそうな気がしてきました。えへへ。








3.
MinGW


最新のDLLを入れたい場合はtar.gz形式のファイルをダウンロードして、MinGWとMSYS で自分でコンパイルしましょう。


MinGW-5.0.3.exeとMSYS-1.0.11-2004.04.30-1.exe(20060825現在)をSourceforgeのサイトからダウンロードして、まず、MinGWをカスタムでMakeだけはずしてインストール、その後MSYSをインストールして、MSYSからMinGWの場所を指定するとインストール完了です。すごい簡単です。そして、MSYSを立ち上げて、tar.gz形式のソースファイルをコンパイルします。


(参考サイト)

C-Compiler Wiki MinGW > インストール


MinGWを使う


MSYS & MinGW


Windowsフリーウェアのセットアップメモ


MinGW/MSYS をインストールする




(参考ファイル)

ダウンロード TiMidity-CVS060714_setup_en.exe (12371.5K)

ダウンロード TiMidity-CVS060714_setup_jp.exe (12371.5K)

ダウンロード TiMidityCVS060714_bin.zip (1691.5K)

ダウンロード TiMidityCVS060714_src.tar.bz2 (1530.9K)

ダウンロード timiditydrv060714_bin.zip (382.0K)

ダウンロード gogo.dll (437.5K)

ダウンロード lame-3.96.1.tar.gz (1226.2K)

ダウンロード lame-3.96.1.zip (600.5K)