エイベックスと音楽2

その不便さを一気に解消したのがCDだった。消費者は多少の音の悪さに目をつぶっても利便性を選んだのだと思う。十分メリットがあったのだ。
しかし、これは自分の勝手な憶測なんだけれど、レコードにかかわっていた人達にはこの現象を「消費者はあまり耳が良くない。音に対してあまり重要だと思っていない。音にこだわらない。」と受け取られたのかもしれない。
コピーガードCDは音が悪いんだそうだ。自分で聴いていないのでなんともいえないが、ニュースなどでコピーガード反対派の意見を読んでいて、依田さんはあまり音に対して関心がないんだと思っていた。しかし、もしかするとレコードへの消費者の仕打ちに対する復讐なのかもしれないと思った。
以前の1物3価4価(中国等の国では物価水準に合わせて日本と同じ内容のCDが日本よりも安い値段で販売されている)の時も考え方が若いなあと(未熟と言う意味ではなく)思ったけれど、今回も熱血だな、まさに夢(夢物語とか、地に足がついてないとか言う意味じゃなくて、ロマンかな)を追いかけているんだなと思った。まあ松浦さんの考えと共通点がないと一緒に仕事しようなんて初めから思わなかったんだろうし。
エイベックスって熱血集団だと思った。
音楽の販売形態はCDからハードディスクへ保存する形へと移行していくんだと思う。小さいハードディスク型(円盤が回転しないメモリー型のやつ)は
CDに比べて振り回しても音が飛ばない。落としても大丈夫。
CDに比べて軽い。米が主食の体力のない日本人には「重くない」ということがかなり重要なアピール項目だと思う。
CDに比べて小さい。日本の住宅事情にマッチしている。
ハードディスク型の次は何がでるか私にはわからないが、6〜8年ほど前に幕張でやった日経PCエキスポのブースでみたものすごく小さいMP3再生機の試作品を首にかけてその場でジャンプしてみたとき(ブースの人がやってもいいっていったから・・・)これはCDよりも便利だなと思ったのを今でもはっきり覚えている。