北海道は観光地か住宅地か

バブルの頃、会社の同僚が北海道へよく遊びにいっていて、北海道って
面白いのかなと思って旅行会社のパンフレットを見たら、ハワイ、グアム
へ行くよりも高いんでびっくりした。
なぜ国内で交通費が外国へ行くよりもかかるのか。航空会社の努力が足りないのか?
でも最近、北海道は観光地だから高いのかも知れないと思った。
富士山に登ったとき100円の缶ジュースが1合ごと登るたびに値段が上がっていくのがおかしかったが、あんな感じなんだろう。
北海道拓殖銀行が潰れて苦しいなら銀行を有志で作ればいいじゃん。ソニーだって作ったんだし。と思っても目の前の巨大なリスクをみると誰も手が出せないんだろうし。
観光地ブームの最後はあるドラマで有名になったラベンダー畑にずかずか入ってラベンダーを踏みながら写真をとっていたら農場の人に怒られたという話があってあれで一気に期待が盛り下がったものだが、ブームも終わった。
もともと真面目な農場で気を遣う必要はないと地元民は思うものだが、よそから観光に来る人間は地元民にディズニーランドの従業員並のサービスを期待する。
なぜ、一区画を観光用に涙をのんで放出する決断が出来なかったのか。
しかし、北海道で観光を捨てるといっても、冬の雪下ろしの労働や暖房費の負担はとても重い。それに何と言っても東京までの交通費がネックでとても住みにくい環境である。
観光地として生き残るのなら競争相手はハワイ、グアム、ヨーロッパでがんばらないといけないし、観光を捨てるなら交通にかかる費用の低減、それに伴って産業の誘致、各家庭の融雪機材への便宜(屋根や道路に電熱線をはる、冬場の電気代を補助など)を図らないとどんどん地盤沈下していくだけだと思う。