倒産から3年弱で会社再建

倒産から3年弱で会社再建、支えた社員が一斉に株主に

http://www.asahi.com/business/update/0224/034.html

95年秋の倒産から3年弱で再建を果たし、昨年末に再上場したランプメーカーのフェニックス電機兵庫県姫路市)で、倒産後も会社に残って再建を支えてきた社員が株主になる手続きを一斉に進めている。上場に伴って自社株を買う権利(ストックオプション)を行使し、役職に応じて1000〜1万5000株を取得する。対象者は約130人。現在の株価は960円だが、ストックオプションを使えば1株が100円で手に入る。倒産の苦しみをくぐり抜けてきた社員は、再建の喜びをかみしめている。
 同社は76年設立。照明用や自動車用のハロゲンランプの量産化で急成長し、89年には店頭市場(現ジャスダック)に公開した。しかし、円高や中国製品の台頭で競争力を失い、95年11月、261億円の負債を抱え会社更生法を申請した。

 翌年、業務用ゲーム機メーカー、ナムコ中村雅哉会長がスポンサーになるとともに、斉藤定一・現社長が更生管財人代理に就任。ハロゲンランプの生産を縮小し、開発したばかりのプロジェクター用ランプに重点を置く戦略をとった。液晶プロジェクターなどの市場拡大に乗り、業績は急回復。98年7月には更生手続きを完了した。

 倒産時に約150人だった社員は、現在約340人。プロジェクターランプ市場では世界2位の座を競う。昨年12月19日にはジャスダックに再上場した。株式公開企業が倒産後、再上場したケースは大王製紙サンウエーブ工業山陽特殊製鋼など数少ない。

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