ヒトの記憶を閲覧できるヘッドセット2

教授は「記憶の検索信号はヒトの脳の中を行き交う数億もの信号のなかでも、比較的単純で、類型化すると4つの段階、それぞれの段階で5〜6つのキー要素によって形成されていることを実証的に証明した。つまり、類型化パターンは1000にも満たない。何かを思い出そうとするとき、各段階でどのキー要素を使って記憶を探すのかは、インターネットの検索ロジックよりも単純」と語り、その詳細は近く米サイエンス誌に論文を掲載する予定だ。
また、ヒトの記憶の中心要素はその約9割がビジュアルと音であるということも実験の結果、判明した。「メモリーキャッチャー」こめかみから捕そくされた信号を変換ソフトを通してパソコンで再現する。「ビジュアルでの記憶は色と輪郭からなり、それを組み合わせて画面上で再現する。出てくる画像はある部分は鮮明だが、ある部分はぼんやりと色しか分からなかったり」する。現在、同研究所のウェッブサイトでは、被験者の記憶画像を見ることができる。

発表によると、1997年からこの研究に資金提供していたYahoo! JAPANが持つサーチエンジンを提供することで、今回のシステムが実現したという。
「日本語の検索エンジンは世界中の言語検索のなかで最もあいまいなロジックの多いサーチエンジン。だからこそ記憶の検索には最も適したサーチエンジンだった」(Yahoo! JAPAN広報部)。同社では日本における商品化権、独占的販売権をすでに取得しており「商品化は来年の夏ごろ。今年の5月から公開ベータテストを始める」(同社広報部)そうで、ベータテストは公募制になる。

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おもしろい。